2007年11月 4日 (日)

軽井沢・野鳥の森

ドーム・パラダイスを後にした私が向かったのは、軽井沢・野鳥の森

北軽井沢から軽井沢行きのバスに乗り、小瀬温泉で下車。

そこから、「せせらぎ・野鳥の森コース」というハイキングコースが始まるのです。

が、バスを降り、コースの入り口に立つと・・・。

ポールで通せんぼうされ、進入禁止 と書いてあるではありませんか!

次のバスまでは30分以上あるし、バス停の周りに、
時間がつぶせるような場所は何もありません。

(小瀬温泉には、宿泊者しか入れないのです)

このまま、ただ待っているのはツライ・・・。

そう思って、念のために、バス停付近で自動車の通行料を徴収していた方に、

「あの道は、通れないんですか?」

と聞いてみると、

「車は通れないけれど、歩きなら大丈夫ですよ」

と教えてくださったので、通せんぼうの脇をすり抜けて、ハイキングスタート!

2007kitakaru_057

私を待っていたのは、こんな景色でした。

もやがかかって、幻想的な雰囲気。

「通行止め」と書かれていただけあって、
人っ子一人いません(笑)。

聞えてくるのは、川の音だけ。

なだらかな道を進むと、木々も色づいてきました。

2007kitakaru_062_3

2007kitakaru_066





















ハイキングコースが終わる頃には、
お天気もすっかりよくなって、
明るい日差しに木の葉と川の水が輝いていました。

そして、このハイキングコースの終点にあるのが、
星野温泉。

私も、日帰り入浴可能な、「星野温泉・とんぼの湯」に入ってきました♪

露天風呂からの緑も、素敵でしたよ~。

今頃は、さぞ紅葉がきれいなことでしょう。

北軽井沢から軽井沢の間には、
「白糸の滝コース」など、この他にもいくつかのハイキングコースがあるので、また歩いてみたいと思いました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007年10月14日 (日)

北軽井沢にて

2007kitakaru_015_2 北軽井沢へ行ってきました。

最初に訪れたのは、
「森の不思議な喫茶店」
 カフェフルール

「酵素玄米定食」を注文しましたが、
久々の酵素玄米が嬉しかったのと、
お腹がすいていたのとで、出てくるなり、あっという間にたいらげてしまいました。

「あ、料理の写真撮るの忘れた・・・」

というわけで、ご覧になりたい方は北軽井沢まで(笑)。

味は折り紙つきです!!!

2007kitakaru_030

でも、冬季休業なので、今年の営業は終了間近。

こんな素敵なストーブで暖をとりながら過ごす、カフェフルールの冬。

夏とはまた違った魅力があることでしょう。

ランチの後は、カフェのオーナー尚さんに教えていただいた、
素敵な森を散歩。

森マニア(?)の私ですが、ここの森は、手付かずの自然が残されていて、歩いているだけで、体の中まで浄化されていくようでした。

宿泊先は、前回の記事で紹介した、私の「理想の宿」、
「ドーム・パラダイス」

ドーム・パラダイスでもカフェフルールと同じ、酵素玄米がいただけます♪

が、ランチでいただいたばかりだというのに、
酵素玄米を前にした私は、まるでエサを出された腹ペコの犬。

2007kitakaru_052 気づいたときには、目の前のお盆は空。

「また、写真撮るの忘れた・・・」

というわけで、この写真は、翌日の夕飯のものです。

二泊でよかった・・・。

ちなみに私は、二食ともご飯を御代わりさせていただきました♪

2007kitakaru_051 酵素玄米はもちろん、自家製野菜のお惣菜もとってもおいしい!
(写真には写っていませんが、じゃがいものお味噌汁もついていました)

カフェフルールのお食事も同様ですが、
体に優しいというだけではなく、舌はもちろん、
体内の細胞がこぞって、

「おいしい!!!」

と叫んでいるようです。

こんな食事が毎日できたら、ストレスなく、メタボリック・シンドロームなども解消できそう。

2007kitakaru_048

ドームの魅力は、食事だけではありません。

ドーム型建築の魅力が生かされた、
素晴らしい癒しの空間、「エンジェルホール」がこちら。

宿泊者は、ここでのんびりくつろぐことができます。

丸みをおびた、高い天井の開放感がたまりません。

2007kitakaru_041_2













ライトアップされた、ペンション外観もまた素敵。 

夜は、お風呂でゆったり半身浴。

極楽、極楽♪

最後は、早朝の散歩で見た、美しい朝焼け。2007kitakaru_035




早起きしてよかった!!!








カフェフルールの尚さん、ドーム・パラダイスのみおさん、ゆきさんのお陰で、
ココロもカラダもリフレッシュできました。

ありがとうございました。

次回は、北軽井沢からの帰りに寄った、軽井沢・野鳥の森をご紹介したいと思います。

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2007年10月 1日 (月)

理想の宿

来週の今頃は、北軽井沢の自然の中で、おいしい空気を吸っているはず。

わたしの大好きな宿のひとつ、ドーム・パラダイスさんにお邪魔する予定なのです。

ドーム・パラダイスに宿泊するのは、今回で三度目。

その間には、ドームの予約が取れなくて、
近くの別のペンションに泊まったこともあるので、
数年の間に、四度も北軽井沢を訪れることになります。

行ってみたい場所がたくさんあるわたしにとって、
同じ場所、同じ宿に何度も泊まるというのは珍しいこと。

考えてみると、学生時代に合宿でいつも使用していたとか、
親の会社の福利厚生施設であるとか、理由のある場合は別として、
同じ宿に複数回泊まっているのは、「ドーム・パラダイス」と、小淵沢の「ポリアンナ」だけ。

そこで、このふたつの宿の共通点から、わたしの「理想の宿」の条件を探ってみました。

まず、絶対にゆずれない条件。

1、自然に囲まれた場所にある。

「わたしにとっての休暇=自然の中でのんびりすること」なので、
なんといってもロケーションが重要。

いくら自然豊かな場所でも、ペンションが建て込んでいるような立地の宿は避けてしまいます。

その点、この二件のペンションは、宿の中にいるだけで癒されます。

ポリアンナは、広く美しい庭が、ドーム・パラダイスは、ドーム式の建物が、
それぞれ雑誌で取り上げられたほど。

どちらも、類を見ないような、素晴らしい空間です。

2、食事がおいしい。

これも、もちろんはずせません(笑)。

ドーム・パラダイスは、酵素玄米を中心とした自然派料理、
ポリアンナは、欧風のコース料理と、趣は異なりますが、
どちらも、カラダに優しい素材をいかしたものであるのがポイント。

だから、おいしくて、飽きがこないのです!

思い出すだけでもヨダレが・・・。

3、リーズナブルな宿泊料金

何度も泊まったり、連泊したりとなると、当然、高級すぎる宿は無理。

そして、ひとり旅派のわたしとしては、一人でも快く泊めてくれることと、
一人部屋の追加料金がが法外でないことが重要です。

4、交通の便がよい。

3、の理由と同様に、交通費にお金がかかりすぎるようでは、度々通えません。

また、わたしは車の運転をしないので、
(免許は持っているのですが・・・しかも無駄にマニュアル車・・・)
電車やバスといった、公共の交通機関を使って行けることが条件になります。

軽井沢も小淵沢も、電車でも高速バスでも行けるのがありがたいです。

さて、次にあげるのは、絶対条件ではないけれど、二つの宿に共通している点です。

5、オーナー御夫妻が素敵

足繁く通うのは、土地の魅力+人の魅力があるからでしょう。

どちらのペンションも、素敵な御夫婦によって経営されています。

自然体でその土地での暮らしを楽しんでいらっしゃる様子と、
御夫婦の仲のよさに憧れます。

6、客室にテレビがない。

「テレビなんて、見たくないなら、つけなければいいだけでは?」

という意見もあるかもしれませんが、特別見たくなくても、
あればなんとなくつけてしまうのがテレビ。

自室にもテレビを置いていないわたしは、
「せっかく自然の中に来たのだから、その静けさを味わって欲しい」
(と思っていらっしゃるであろう)オーナーのポリシーに強く共感します。

以上、わたしの定宿の共通点でした。

「そんな宿、他にも知ってるよ~」

なんて方がいらしたら、ぜひ教えてください♪
特に、今のところ、海方面にはお気に入りの宿がないので、大募集中!

そして、あなたの理想の宿はどんな宿ですか?

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年2月13日 (火)

風林火山の由布姫

2007_newyear_085 年末年始に小淵沢を訪れたとき、ペンション「ポリアンナ」のオーナーに、近くに作られたという、大河ドラマ「風林火山」のセットに連れて行っていただきました。

特に関心があったわけではないのですが、森の中の散歩も充分に楽しんだし、お正月は見学料が無料だというので(笑)。

2007_newyear_082 撮影現場に展示されている、ドラマに関する資料を見ていて、「あれっ?」っと思ったのは、今回のドラマのヒロイン由布姫について目にしたときのことです。

昨年の年末年始を穂高で過ごした際、諏訪で途中下車して訪れたのが、諏訪大社と小坂観音院

何も知らずに訪問した、その小坂観音院こそが、由布姫が武田信玄の子を生んだ後に暮らし、彼女の供養塔がある場所なのです。

(由布姫というのは、井上靖が著書の中で用いた名前であり、本当の名前はわかっていないそうですが)

観音院はひっそりした小さなお堂で、訪問前にインターネットで調べたときには、ほんのわずかなサイトしかヒットしなかったのに、今では、検索結果がズラリ。大河ドラマの影響は凄いですね~。

そんなわけで、由布姫にちょっとばかりご縁を感じ、久しぶりに真面目に大河ドラマを見ています(といっても、まだ始まったばかりで、由布姫も登場していませんが)。

この調子で、ちゃんと見続けられたら、「独眼竜政宗」以来の快挙です(主人公が隻眼だといいのか?)。

政宗のときは、子役の「梵天丸もかくありたい」とかいう台詞を、友達と真似したりしていました。

と書いて、「かくありたい」の「かく」とは、何を指していたんだろう?
という疑問がわき、調べてみたところ、不動明王像を見て言った台詞だったとか。

そういえば、風林火山には、摩利支天が出てきます。
不動明王も摩利支天も、密教に取り入れられたインドの神であり、武士の間で軍神として信仰されたという点では共通していますね。

少し前の放送で、自分の子を宿していたミツを、武田信虎に殺された山本勘助が、
「武田に家族を殺された」と言って、
「誰が殺された」と問われたとき、
「摩利支天だ」と答える場面がありました。

由布姫の登場とともに、この、摩利支天が作品にどのように関わっていくかにも注目して見ていきたいと思っています。

「風林火山」では、「梵天丸・・・」をこえる名台詞が誕生するでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年1月 6日 (土)

森の中のNew Year

あけまして おめでとうございます。

2007_newyear_010_1 大変ご無沙汰しておりますが、私は、こーんな素敵な自然の中で、年末年始を過ごしました。

訪れたのは、HPでもご紹介したことのある、小淵沢のペンション「ポリアンナ」さんです。

右の写真は、同じペンションに宿泊していた、可愛いお嬢さんが作ったものを、お願いして撮影させてもらいました。少女の感性にはかないません!

2007_newyear_003_1

大晦日には、数日前に降ったという雪がまだ残る、お気に入りの森の道を散歩。

木々が、そして太陽の光に照らされ、虹色に反射する雪が、私の心をまっさらにしてくれます。

十年前から歩いている、この森の道も、側に別荘地ができたことにより、木々だけを感じていられる箇所が減ってしまいました。そこで今回は、ペンションのオーナーに教えていただき、森のさらに奥へ・・・。それが左の写真です。

空と木に囲まれ、誰もいない道を、雪を踏みしめて歩く。

聞こえるのは、鳥の声と、向こうで湧き出す水の音だけ。

私にとっては、最高に贅沢なひとときでした。

私の、今年最初の食事は、ポリアンナでの朝食。お雑煮もいただきました。

元日の朝には、ひこうき雲の祝福を受けた、ポリアンナの庭。
今年も素晴らしい年になりそうです!

2007_newyear_043 2007_newyear_050

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

韓国・慶州② テンプルステイのススメ

Kyonju_277 文武大王陵を訪れた後、骨窟寺という所で、テンプルステイを体験しました。

このテンプルステイというプログラムは、2002年のワールドカップ開催時に、外国からの訪問者に宿泊先を提供しつつ、韓国の文化を体験してもらうために始まったそうですが、わたしがこのプログラムを知ったきっかけは、ドラマ「チャングムの誓い」で日本でも人気のある、韓国人女優、イ・ヨンエさんでした。わたしは彼女が大好き!

あるテレビ番組で、イ・ヨンエさんがオフのときに、テンプルステイをしているのを見て、「韓国へ行くなら、ぜひ体験してみたい!」と思ったのです。

でも、インターネットで検索しても、具体的な情報は得られませんでした。ハングルがわかれば見つけられるだろうに・・・。

そんなとき、「調べてほしいことがあればなんでも言って!」と声をかけてくれたのが、知り合ったばかりの韓国人エステティシャン、キムさんでした。

早速、慶州でテンプルステイができるお寺を調べてもらい、見つかったのが、骨窟寺だったのです。キムさんが見つけてくれたハングルのホームページの中には、英語のページもあり、メールアドレスも記載されていたので、宿泊したい旨を英語のメールで送りましたが、返事が来ません。結局、そのまま出発日を迎えてしまいました。

そして、慶州滞在数日目、民芸店で日本語の話せる店員さんと話をしていると、
ここでも骨窟寺でのテンプルステイを勧められました。
ぜひ行ってみたいと言うと、彼女がその場でお寺へ電話をしてくれ、
週末の体験プログラムの予約ができたのです。

現地で入手したテンプルステイのパンフレットによると、
個人受け入れ可能な韓国の16の寺院のうち、3箇所で日本語通訳サービスが、
5箇所で英語通訳サービスが受けられるとあります。

わたしがお世話になった骨窟寺も、英語通訳サービスが受けられる寺院の中に入っていますが、行ってみた実感としては、「英語が話せる僧侶もいる」という程度なので、
予約の段階で、細かいことを聞いたりするのは難しいかもしれません。
一般のホテルのように、英語の話せるフロントがいるわけではないので、
仕方のないことなのでしょう。でも、英語圏からも、多くの訪問者が来ていて、
現地では不自由を感じませんでした。 Kyonju_265

テンプルステイ当日。
土曜日の夕方に集合でしたが、早めに到着。
寺院内の茶房で韓国伝統茶をいただき、
石灰岩の岩壁の窟に祀られている仏様や観音様をお参りしました。
骨窟寺という名はここからきているそうです。

もっとも有名な、岩壁の最上段に位置する、
高さ4mにも及ぶ磨崖如来坐像は、千年以上前に作られたとか。 Kyonju_291

そのほかに、わたしが心ひかれたのは、岩壁の観音堂の観音様。薄暗い岩窟が、観音様の白い光で満たされているようでした。

18時の夕食から、いよいよテンプルステイのプログラム開始!
精進料理、といっても、肉や魚が使われていないだけで、キムチやナムル、そして味噌汁といったごく普通の韓国料理をセルフサービスでいただきます。

夕食の後は、体育館のようなところで、夜の勤行。
お経を聞きながら礼拝をするのですが、このやり方がちょっと変わっています。
「正座をして礼拝、合掌したまま起立」というのを何度も繰り返すのです。
立ったり座ったりで、なかなか忙しい!

これが終わると、そのまま禅武道の訓練に移ります。
禅武道というのは、字の通り武道の一種で、この骨窟寺がその中心地だそうです。
空手、合気道、少林寺拳法・・・?
雰囲気としてはそんな感じです。
パンフレットには、「アチョー!」といわんばかりにジャンプしているお坊さんの写真が載っていたので、どんなことをやるのかドキドキしていましたが、
さすがに、初心者にはそんなことできるはずありません(笑)。
準備運動の後は、初心者と上級者にわかれ、
初心者はゆっくりとしたポーズの練習をしました。
呼吸法を重視した動きなので、ヨガのように、心身ともに健康になれそうです。
でも、30分間みっちり行った準備運動がなかなかきつくて、
普段運動不足のわたしは、翌日以降激しい筋肉痛におそわれました。

訓練は9時頃終了。
同部屋になった、韓国人のヘンオクさんが、
「ここのお水はすごくいいのよ~。シャワーをあびたら、お肌ツルツルよ」
と勧めてくれたお水は、とろみがあって、まるで美容液のよう!
シャワーだけで、浴槽のがないのが本当に残念でした。
ヘンオクさんは、禅武道を習うため、毎週末、テンプルステイに来ているそうです。

翌朝は4時起床なので、ヘンオクさんとのおしゃべりもそこそこに就寝。
朝は、お坊さんが木魚のようなものをポカポカたたいて起こしてくれました。
「でも、まだ真っ暗だよ~!」
昨晩とは違って、お堂で勤行です。
礼拝に続いて、座禅を行いましたが、どのくらいの時間やるのか、
まったくわからないまま始まってしまったので、とても長く感じました。
また、いつ、肩を「バーン」とたたかれるんだろう、というのも気になって(笑)。
お坊さんは、たたくと大きな音のする棒を持っていましたが、
結局、この座禅の間、使われることはありませんでした。

ホッ。

しかし、ホッとするのはまだ早かった・・・

6時半からの朝食が、ただの朝食ではなかったのです。
Balugongyang とスケジュール表に書かれているこの食事は、
4つのどんぶりと2枚のナプキンを使い、
決まった作法で料理をいただくものでした。

4つのどんぶりには、ご飯、スープ、野菜、水と、それぞれ入れるものが決まっていて、
お坊さんが配ってくれるそれらを、どのように受け取るかも決まっています。
面白いのは、食べ終わった後、器に残ったご飯粒などは、スープですすいだキムチと箸をつかってとり、それから、器に水を入れてキレイにし、ナプキンで拭くところまでその場で行うのです。

若い僧侶が英語で説明してくれましたが、とても一回聞いただけじゃ覚えられない!
しかも、Balugongyangの最中は、音を立てても声を出してもいけません。
わたしは、練習のときに、器を落として、大きな音を立ててしまい、
僧侶に「グランドマスターに怒られちゃうよ!」と脅されていたので(笑)、
恐る恐る、周りの様子を見ながら進めていたら、

「まだ、全然食べ終わってないのに、もう器をすすぐ水が回ってる!」

僧侶が、スープをご飯の中に入れて、急いで食べるよう促しています。
流し込むようにしてなんとか食べ終りましたが、ちっとも食べた気がしません。

「韓国風のジャガイモの煮物、すごく美味しかったから、おかわりしたかったのに~!!!」

こうして、わたしのBalugongyang初体験は終わったのです。
食後は、グランドマスターが、お話をしながらいれてくださるお茶をいただきました。
マスターは、わたしを含めた外国人にも、英語で話しかけてくれました。
外国人の参加者は、カナダやアメリカなどから来ていて、日本人は私だけでした。

その席で、嬉しい提案がありました。
僧侶が、希望者を、車で近隣のお寺などの観光に連れて行ってくれるというです。

Kyonju_298 行きたいと思っていたけれど、交通の便が悪いのであきらめていた、祈林寺へも連れて行ってくれるというので、喜んで参加しました。

最初に向かったのは前日訪れた、文武大王陵と、文武大王が建設をはじめ、その息子が完成させたといわれる、感恩寺跡。

文武大王陵では、前日には姿を現さなかった太陽が、海を眩しく照らしていました。

そのとき、英語を話せる若い僧侶が、笑いながら私の背中をたたいて言いました。

「知ってる?文武大王は、倭寇から国を護るために、海に墓をつくらせたんだよ」Kyonju_192

くしくも、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で、日本と韓国が対戦した日の朝のことでした。
そんな日に、韓国人やアメリカ人と、仲良くこの場所を訪れているということがなんだか不思議でした。

山の中の祈林寺では、リスにも遭遇。
大満足で骨窟寺へ戻り、昼食をいただいたところで、テンプルステイのプログラムは終了です。

嬉しかったのは、昼食のメニューにジャガイモがないのを見て、
「朝食のジャガイモ、もっと食べたかったな~」
とつぶやいたら、同部屋のヘンオクさんが、
「おばさん、朝のジャガイモの煮物、まだ残ってますよね。あれ出してくださいよ!」
と頼んでくれたお陰で食べられたこと。
おそらく、コチジャンなどを加えて煮込んだものでしょう。
ピリ辛味がよくしみていて、とにかく美味しかったんです。
これで、心残りはありません(笑)。

テンプルステイ、ぜひまた体験してみたいです!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月 5日 (水)

韓国・慶州① 海に眠る王

Kyonju_218_2                              

王の眠る海

海に住む鳥

鳥が並ぶ砂浜

砂浜で祈る人々

人々を護る王



韓国へ行ってきました。
予約していたのは往復の飛行機だけ。
自由気ままなひとり旅。

韓国、新羅時代の古都、慶州へ行くことは決めていました。
釜山の金海空港に到着すると、慶州行きのリムジンバスが目の前で出発してしまい、
次のバスは一時間半後になるというので、空港内をウロウロ。
観光案内所でパンフレットを見ていると、
お姉さんが慶州の日本語ガイドブックをくれました。

そして、その中の一枚の写真に心を奪われたのです。

それは、海中の岩礁からの日の出の光景。
太陽が、空と海を真っ赤に染め、岩礁の周りを鳥たちが飛び交っています。

「ここで日の出を見よう!」

わたしが心に決めた瞬間でした。

その場所は、文武大王陵といって、世界で唯一の国王の海中陵だとガイドブックに書いてありました。

喫茶店で時間をつぶし、リムジンバスに乗って慶州の市街地へ。
交通の便のよいバスターミナル近くの、リーズナブルで清潔なホテルを見つけました。
しばらくそこに泊まって、主な史跡をまわることにしたけれど、
文武大王陵近くの宿泊施設の情報は、観光案内所にもありません。

王陵を見るだけなら、バスで簡単に行けますが、
日の出を見るには、そこに泊まらないといけません。

親切にしてくれた、民芸店の日本語を話せる店員さんに相談してみると、

「大丈夫よ。大王陵の近くには、海岸にお刺身料理のお店がずらっと並んでいて、
そのほとんどが、2階に宿泊できるようになっているから、
行ってその場で『泊めてください』と頼めば泊まれるわよ」

と教えてくれたので、旅行の後半に、大王陵を訪れることにしました。

市街地から路線バスで約一時間。
あらかじめ、降りる場所のメモを見せておいた運転手さんが、
「ここだよ」と教えてくれました。

バス停の向こうはもう、海!
大王陵もすぐに見えました。
海岸には、民芸店の店員さんの言ったとおり、食堂がズラリ。

でも、ちょっと待って!
全部平屋で、2階建ての店はないじゃありませんか!
2階に泊まれるって話はどうなっちゃうわけ?

若干の不安を感じつつ、一軒の食堂で、
「泊まれますか?」と聞いてみると、やはり、宿泊はできないとのこと。
でも、海岸から、道路を一本隔てたあたりを指して、
「向こうにペンションがある」と教えてくれました。

とりあえず、その方向へ行ってみましたが、
そのあたりには2~3軒、看板のかかった建物があって、
どれがペンションなのかわかりません。

お腹がすいて、一軒一軒まわって、泊まれるかどうか聞く元気もなかったので、
とりあえず、食事をすることにして、海岸へ戻りました。

先ほどの店ではなく、海岸の端の方の、こぎれいな食堂へ。
市毛良枝の若い頃を思わせる、美人の奥さんが出てきました。

メニューを見てもさっぱりわからないので、勧められるままに頼んだ
「魚とライスが付くセット」は、想像していた「刺身定食」とは違って、
キャベツなどの野菜の千切りと、白身魚の刺身にご飯を混ぜる、初めての料理でした。
魚の入ったチゲもついて、満腹!

とても感じのいい奥さんだったので、Kyonju_195
ダメモトで、「部屋はありますか」と聞いてみたところ、
「ここは無理だけど、近くに泊まれるところがある」
といって、電話で空きを確認してくれたうえに、その宿まで連れて行ってくれました。

連れて行ってもらったのは、先ほど「ペンションがある」と教えてもらった一角の中の一軒でした。大王陵近くの唯一の宿なのかもしれません。
民芸店のお姉さんが言っていた、2階建ての食堂兼、民宿らしき建物は、大王陵から少し離れた海岸に並んでいるのが見えました。

Kyonju_207 翌朝、まだ暗いうちに起床し海岸へ。
そこでわたしが目にしたのは、まったく予想していない光景でした。

楽器を鳴らす人、扇を手にして踊る人、ただ、手を合わせる人。

誰もが、ロウソクに火を灯し、大王陵に向かってひたすら祈っていました。

わたしは、雲に隠れ、日の出の太陽が姿を現さないことも忘れ、砂浜の灯りを眺めていました。

「死後は、龍となってこの国を護りたい」

といった、文武大王の遺言に従い、海中の岩礁に遺骨が葬られているというこの王陵は、千三百年もの間、この灯りと鳥たちに見守られているようです。Kyonju_215

「初日の出を見るために、元日にはたくさんの人が集まると、本に書いてあったけれど、
今日もこんなに人が集まっているのは、何か特別な日だったんだろうか?」

翌日、近辺のお寺の僧侶に尋ねてみましたが、
特別な日というわけではなく、大王を信仰する地元の人々が、いつでも、こうして祈っているようです。

白い鳥たちが、まるで王陵を護るように砂浜に並ぶ姿が印象的でした。やはり、祈りの地には、特別な空気が流れているように感じます。

今回の旅の唯一の心残りは、この海岸から、日の出を見ることができなかったこと。

それは、もう一度ここへ来るためなのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月22日 (日)

貴船・下鴨

kibune 奥の院・魔王殿からの長い下り坂が終り、西門を抜けると貴船川。

橋を渡ると、すぐに貴船神社の長い階段が見えてきます。

鴨川の水源に建つ貴船神社には、タカオカミ神という水の神が祀られています。

玉依姫命が、黄船に乗って浪速から淀川、鴨川とさかのぼり、上陸したところに水神を奉ったのが貴船神社だと言い伝えられているそうです。

本殿の向かいにある社務所で、水神さまの神社らしい、おもしろいものを発見!

水占斉庭の霊水に浸すと、運勢が浮かびだすという「水占みくじ」です。

kyoto 項目だけで、運勢が書かれていない紙を1枚選び、霊水に浸します。この水は、日本版「ルルドの水」とも言われているとか!

左の写真は、水に浮かべてるところを、携帯電話のカメラで撮影したもの。

中央の丸の中、見えますか?

大吉でした~!!

笑ったのは、「恋愛」のところ。

「多くて困ることあり。静かに心を定めてよし」ですって。

ホンマかいな!?  (京都だけに関西弁)

自慢じゃありませんが、今まで、多くて困ったことなんてありません(笑)。
水の神様の言うとおり。。。になるのでしょうか?

おみくじをひいて、本殿でお参りを終えると、急にあたりが賑やかになってきました。

焚き火のように火を燃やし、その火を囲むように、
神主さんたちが、そろってなにやら唱えていらっしゃいます。

その日は、今年最初の「辰の日」で、初辰大祭という行事の日にあたるとか。

タイミングよく、御餅とたくさんの野菜がはいった、温かい粕汁のふるまいも始まり、
ありがたくいただきました。おいしかった~!

わたしの、おいしいもの探知センサーは、かなり優秀なのです。
ただの食いしん坊という噂もありますが・・・(笑)。

それとも、おみくじを疑っているわたしに、水神さまが大吉の証明を示してくれたのでしょうか?

おいしいものを食べて、疲れも吹き飛んだので、さらに10分ほど歩いたところにある、
貴船神社の奥の宮まで足を延ばしました。

樹齢700~1000年の大杉の並木を通り抜けると、
本殿下に「龍穴」があると言い伝えられる、奥の宮に到着。

奥の宮という名の通り、いかにも、ひっそりと奥まった場所。
確かに、龍がいそうでした(笑)。
昔話の世界に迷い込んだような感じです。

ここから叡山電車の貴船口駅までは、40分程かかるらしいので、お昼休憩。

貴船川沿いには、川床で有名な料理屋や旅館が並んでいます。
どこも風情があって素敵。
今度はここに泊まってみたい!
そうすれば、早朝に魔王殿へも行ける!!

「泊まるならどこがいいかしらん?」

などと考えながら歩いていると、
笑顔の素敵な若女将(?)に声をかけられ、
普段なら、ちょっと敷居が高いようなお店に入りました。

上品なお昼のコース。
量もお上品だったけれど(笑)、満足!

と思ったけれど、その次の瞬間、

「そりゃそうでしょう?
さっき、御餅が2個も入った粕汁を食べたばっかりなんだから!」

と、自分自身につっこみをいれたわたしでした(笑)。

kyoto_078 叡山電車で、出町柳に戻ったわたしが向かったのは、下鴨神社(賀茂御祖神社)。

京都の中でも、特に好きな場所のひとつです。

一昨年、京都を訪れたときにも、ここへお参りに来ました。

嬉しかったのは、日本に来たエンヤが、昨年末のテレビ中継で、「アマランタイン」をこの場所で歌ったこと!

神社の赤、そして、暗闇に映える真っ赤なドレスを着たエンヤ。

エンヤの美しい歌声と、黒と赤の幻想的な風景がとても印象的でした。

下鴨神社には、水の神とも、聖母神ともいわれる、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られています。

「タマヨリヒメ」という呼称には、巫女的霊能力のある女性を示す意味があるとも言われているそうです。

そう考えると、この下鴨神社、天の光を、歌としてこの世に降ろしている、
歌の女神、エンヤにぴったりの場所だと思いませんか?

エンヤと同じ場所に立った喜びに浸りつつ、地下鉄に乗って京都駅へ。

二日間の旅は、これで終りですが、
家に帰って、千日回峰行のことを調べていて、
「あっ!」と思ったことがありました。

それは、下鴨神社の境内にある河合神社のこと。

下鴨神社へは何度も行ったことがあるけれど、
河合神社の中には足を踏み入れたことがありませんでした。

でも、なぜか今回、ふと思い立って、河合神社でもお参りをしました。
「方丈記」の作者、鴨長明が、この河合神社の神官の家に生まれたということも、
今回、初めて知りました。

小さいながら、境内はきれいに掃き清められ、
大切に守られてるということを感じました。

で、何が「あっ!」だったのかというと、
千日回峰行の中の「京都切り廻り」という修行で、
京都各所を回る際、最終地点となるのがこの河合神社だというのです。

阿闍梨さんは、どんな思いで、この場所を通っていたのでしょうか?

やはり、今回の旅のキーワードは「阿闍梨さん」だったようです。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年1月17日 (火)

阿闍梨さん

各地で大雨が降った週末、わたしは比叡山の巨木たちの中で、小さな折り畳み傘をさし、コートを濡らしながら、延暦寺の根本中堂へと向かっていました。

お友達のMさんに誘っていただき、千日回峰行を満じた藤波源信・阿闍梨さんにお会いするというご縁に恵まれたからです。

阿闍梨さんは松禅院という所にいらっしゃるのですが、そちらへお邪魔する前に、
現在特別開扉中の、伝教大師作・秘仏薬師瑠璃光如来を見ようということになったのです。

雨のせいか、境内には人影もまばらで、先がよく見えないほど白くもやがかかり、
まさに、霊山といった趣きです。

根本中堂は想像以上に大きかったので、薬師如来のお姿も遠かったけれど、
とても、優しく、穏やかな印象を受けました。

薬師如来に別れを告げ、雨の中、車は一路、松禅院へ。
人里離れたという言葉が似合うような、ひっそりとした山の中にたどり着きました。

運転してくださった方のハンドルさばきが見事だったので、安心でしたが、
わたしだったら、あんなに細くてくねくねした山道、とても運転できません!
もっとも、わたしはペーパードライバーなので、どんな道でも運転できないのですが(笑)。

kyoto_008わたしたちを出迎えてくださった阿闍梨さんは、優しい笑顔の、柔和な方でした。

千日回峰行を成し遂げた方と聞いて思い浮かべる、顔に深いしわをきざんだような、厳格なイメージとは大違い。お肌につやがあって、まるで青年のようなんです!

お座敷でお茶をいただき、お堂へ移動。
さっそく、護摩供の開始です。

護摩供は、穂高の初詣でも体験したので二度目。
小さなお堂ですが、護摩壇の上の天井が高くなっているので、
かなりの高さまで炎があがり、阿闍梨さんの力強いマントラとあいまって、
もの凄い迫力。

火の神の存在を感じずにはいられませんでした。

今は、オール電化住宅があるくらいですから、
日常で火を使う機会はめっきり減っています。

けれども、昔の人が、火に神の姿を見たように、火にはきっと、
心を暖かにしたり、不要な想いを焼きつくしたり、目に見えない力があるのでしょう。

護摩火が消え、これで終りかと思いきや、kyoto_013
「これからお加持を行います」

お加持って、加持祈祷の加持?

何をやるんだろう?

よくわからないまま、言われたとおりに、
目を閉じて手を合わせていると。。。

お護摩のときよりも、さらに力強い、阿闍梨さんの声、声、声。

そこに不動明王がいるとしか思えないほど、すさまじいエネルギーが、空間を揺らしていました。

思い浮かんだのは、先ほどお邪魔したお座敷にかかっていた、掛け軸の不動明王の絵(写真右)。

その不動明王が、燃えさかる炎を背にし、手に持った剣で、わたしの身体や心にからみついている、いらないものを、バッサバッサと断ち切ってくれている、そんなイメージでした。

それから再びお座敷へ戻り、阿闍梨さんとお話をさせていただきました。

あれほどの「気」を発していた阿闍梨さんですが、
お茶をいれてくださる表情は、別人のように穏やかです。

「千日回峰行を成し遂げたなんて、凄いですね」
と言うわたしたちに、阿闍梨さんはこうおっしゃいました。

「凄いことなんかないんです。修行は、昔から伝わるやり方を守りさえすれば誰でもできるし、7年経てば終わります。それより、家庭を守り、子供を育てている主婦の方なんかのほうがよっぽど大変だと思います。7年どころか、ずっと続くのですから」

この言葉は、決して謙遜ではなく、阿闍梨さんは、本当に、千日回峰行という偉業を成し遂げたことを、特別なことだとは思っていらっしゃらないのでしょう。

だからこそ、これほどまでに自然体で、親しみやすくていらっしゃるのだと思います。

「誰でもできる」とおっしゃいますが、
これほどの荒行を「やろう!」という決意、そうそうできるものではありません。
千日回峰行に挑んだ動機について、阿闍梨さんはこんな風に話してくださいました。

「まずは、ずっと続いてきたものを、絶やさずに伝えていかなければならない、ということがあります。ですから、その時々で、それができるところにいる人がやるわけです」

阿闍梨さんは笑顔でこう続けました。

「あとは、好奇心ですね」

帰ってきてから調べたことですが、千日回峰行は、下のような行程が定められているそうです。(流派(?)によって、距離など多少違うそうですが)

1~3年目  各年 1日約40キロ×100日間

4、5年目   各年 1日約40キロ×連続200日間

    700日終了後 「堂入り」・・・9日間 不眠、不臥、断食、断水

6年目    1日約60キロ×100日間

7年目    1日約84キロ×100日間(京都大廻り)
        1日約30キロ×100日間

この間は、どの時期に何を食べるかなど、細かく決められていて、
修行が進むにつれ、自分の身体がどんどん変化していくのがわかるそうなので、

「今年はこういう修行をやってこうだった。来年はどうなるだろう?」
という気持ちになるとか。 

普通なら到底無理だと思える、9日間、水さえ飲まない「堂入り」の間には、
皮膚から水分を吸収するようになるのだそうです。

お話を聞いていると、確かに、「少しずつ慣らしていけば、自分にもそんなことが可能になるのだろうか?」という好奇心が湧いてきます。

「好奇心」

阿闍梨さんのお話の中で、もっとも心に残ったのがこの言葉です。

何かを成し遂げつつ、その地位に溺れたり、踊らされたりすることなく、
自然体で、幸せに生きている人、
そんな人たちの共通点は、「行動の源は好奇心」だと言えるのではないでしょうか。

好奇心を原動力として、自分の可能性をどんどん広げていく人たち・・・

そんな人たちを思い浮かべていたら、ある考えに思い至りました。

スポーツの世界では、絶対に破れないと思われていた記録も、ひとりが破ると、
それに続く人が次々と現れる、ということがあるそうです。
つまり、見えない世界でわたしたちは繋がっていて、
ある人の得た知識や能力が、直接、出会ったり伝えたりしていなくても、
他の人に影響を与えているのではないかということです。

そして、千日回峰行にも、そのような働きがあるのではないかと思ったのです。

斜めに見れば、「ひとりが苦行を成し遂げたからといって、世の役に立つのか?」
と言うこともできるかもしれません。

けれども、ある人が千日回峰を満行したということは、人間の持つ生命力と精神力の強さを証明し、それを、人類の無意識の集合体に働きかけているような気がしてならないのです。

千年前とは、食生活も生活様式も大きく変わり、わたしたちの体は、昔の人よりヤワになっているはずですが、本来的な生命力は、千年前の人と変わらない、ということを、
千年前と同じ荒行を遂げることによって、わたしたちの潜在意識に訴えてくれる人、それが、阿闍梨さんなのではないでしょうか。

帰宅してから読んだ、藤波阿闍梨さんのインタビュー記事に、こんな言葉がありました。

「行者は変わっても修行の中身は変わらない。

地元の人たちは個人名ではなく、単に『阿闍梨さん』と呼ぶ。

個人名は関係ないんです」

通常、わたしたちは、「個」を差別化させるために、何かを成そうとします。
何かを成し遂げることによって、「個」としての自分の名を、歴史に残そうとするのです。

けれども、阿闍梨さんの場合は逆なのです。

千日回峰満行という、偉業を成し遂げることによって、
藤波源信さんという「個」から、個人名のない、阿闍梨さんになるというのです。

阿闍梨さんが、「京都御所への土足参拝をも許された、高僧、大阿闍梨様」
というような肩書きを感じさせず、自然体でいらっしゃる理由が、
少しわかった気がしました。

「個人名がない」と言っても、己を殺して世のために尽くすような、
「滅私奉公」ではありません。
だって、源にあるのは、「好奇心」なのですから。

阿闍梨さんが、「自分にできることだから」とおっしゃって、kyoto_025
用のない限り毎日なさっているという護摩供についても、

「毎日、火に変化があるんです。同じ火はありません。

だから、毎日続けられるんです」

ここにも、「今日はどんな火なんだろう?」という好奇心があったわけです。

帰り際に、どうしても聞いてみたかったことを、質問しました。

「この絵は、どなたがお描きになったのですか?」

お座敷の掛け軸の不動明王です。        kyoto_030
この絵から、強いパワーを感じたので、
どなたが描いたのか、気になっていたのです。
もしかした、高名な方かも・・・と。

阿闍梨さんの答えは、こうでした。

「この絵ですか?わたしが描きました」

お手本を見て描かれたそうですが、パワーを感じたのにも納得です!

阿闍梨さんとお別れし、車に乗る直前、みなさんを待たせてはいけないと思って、あわてて撮った1枚が、右の写真。

これって木霊!?

「もののけ姫」で見たような。。。

それとも、雨粒の反射したものか何か?

写真に写ったものが何なのかはわからないけれど、阿闍梨さんの住む山には、きっと木霊がいることでしょう。



        

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2006年1月 7日 (土)

穂高養生園

ほしのそら hodaka_021

たいきのめぐみ

かわのおと


はじめてあうのに

なつかしい





諏訪をあとにしたわたしは、穂高へ向かいました。
「穂高養生園」というリトリート施設で、友人のMちゃんが働いているからです。

駅からタクシーに乗って、15分程。

「空気がおいしい!!!」

養生園の魅力は、なんといっても自然に囲まれた環境と、玄米菜食の食事。
玄米菜食ときいて、質素でわびしい食卓を思い浮かべたら大間違い。

豊かな大地で育てられた野菜が、手間をかけて、ていねいに調理され、
と~ってもおいしいのです!
カラダも喜ぶ食事に、肉や魚を食べたいなんて、これっぽっちも思いませんでした。
ここの空気を吸って、この食事をいただくだけで、元気になれそうです。

養生園では、ヨガや散歩といった、宿泊者が自由に参加できる日常のメニューに加え、
ネイティブアメリカンのセレモニーであるスウェット・ロッジなど、
時期によって、さまざまなワークショップを開催しています。

わたしも、着いた当日、「トランスフォーメーションゲーム」という、
スコットランドにあるフィンドホーン共同体で生まれたゲームに参加しました。
素敵な参加者の方々、ファシリテーターの方に囲まれ、
素晴らしい体験となりました。
(このゲームのことを書くと長くなってしまうので、またの機会に・・・)

翌日、大晦日の朝は、スタッフに引率してもらって、近くの韓国寺までお散歩。

朝食のあと、ちょっとお昼寝・・・ 
と思ったら、寝すぎてしまい、あっというまに夕食(笑)。
年越しそばもいただきました♪

夜には、Mちゃんが主催するアロママッサージの企画に参加。
参加者同士、ペアになって、指先からひじまで、
アロマオイルを使ってマッサージしあいました。
Mちゃんに、プロの技を伝授してもらったので、気持ちよかった~。

hodaka_127 久々に再会したMちゃん、天使のような柔らかい雰囲気は残しつつ、この場所で大地のエネルギーをたっぷり吸収したようで、ますます素敵になっていました。

年明け直前、常連の宿泊者の方について、初詣に出かけました。近くの有明山神社と、その側のお寺。

帰りには、お蕎麦屋さんに寄って、今年最初の食事。
ここのお蕎麦がまたおいしかった!しかも安い!!

「都内の有名店だったら、この半分の量で値段は倍だわ・・・」
と、心の中でつぶやくわたしでした(笑)。

他にもおいしいお蕎麦屋さんがたくさんありそうだから、
今度来るときは、お蕎麦屋さん巡りをしよう!と、新年の決意(笑)。

そんなこんなで、養生園へ戻ったのは、2時頃だったにもかかわらず、
朝は元気に早起きして、「物見の岩から初日の出を見よう!」ツアーに参加しました。
たっぷり昼寝しておいてよかった!

養生園のスタッフの方が引率してくださって、1時間ほど山登り。
普通のブーツを履いていたこともあり、
雪の斜面を登るのは、き、きつかった~!目的地へ着く頃には、汗びっしょり。

hodaka_088  hodaka_076

でも、頑張った分、みんなで物見の岩に登って、
初日の出を見た気分は最高でした!
帰りは、雪の上を滑るように降りたので、行きと違ってラクチン♪

養生園へ戻って、温泉に入り、汗を流しました。__hodaka_132
極楽、極楽♪

そして、おまちかねのおせち料理。。。

見てください!
この豪華なマクロビオティックなおせちを!!!

肉も魚も使わなくても、こんなにおいしいおせちができるんですね。感動です。

どれもおいしかったけれど、わたしが特に気に入ったのは、

・玄米餅のお雑煮
・豆腐の味噌漬け
・黒米と蓮根のはさみ揚げ
・栗とさつまいものきんとん

hodaka_130

この素晴らしいおせちをいただいて、慌しく養生園をあとにしたのでした。

今度は暖かい時期に来て、
新しくできた施設、「森の家」にもお邪魔したいと思います。

養生園のスタッフのみなさん、そしてお世話になった宿泊者の方々、ありがとうございました。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2006年1月 3日 (火)

水の神・木の神

hodaka_151


水の神と

木の神が出会う地

      諏訪




年末年始を、長野で過ごしました。
諏訪大社の上社(前宮・本宮)、下社(春宮・秋宮)、四ヶ所のお宮、すべてを訪れましたが、その中でも、特に素晴らしい「気」を感じたのが、最も訪れる人の少ない、上社前宮(写真上)です。

背後の山を御神体とするこの前宮で手を合わせると、 __hodaka_159 男性的な力強いエネルギーを感じ、合わせた手のひらが熱を発しているような感覚を覚えました。

前宮の後に訪れた、本宮で購入したパンフレットによると、
諏訪大明神が始めて現れたのが、この前宮の地だそうです。

雨や風、水の守り神、竜神様として、
古くから信仰されていたという諏訪大明神。

水の神が、山に祀られ、御柱に囲まれている。。。

ここはきっと、水の神と木の神が出会う場所なのでしょう。

切っても切り離せない、水と木の関係。
わたしたちに大いなる恵みを与えてくれる水と木。
水と木がなくては、わたしたちは生きていくことができません。

その、水と木の神を、はるか昔から敬い続けている、諏訪の人々に、
わたしは畏敬の念を覚えます。

昨年は、七年に一度の「御柱祭」の年でした。
祭りで山から降ろされた御柱が、四ヶ所の宮にそれぞれ、四本ずつ、
上の写真のように立てられています。
呉 善花さんの「女帝論」、「諏訪の御柱信仰と生き神信仰」の章によると、
御柱となる木は、樹齢百五十年以上、二百年くらいのものから選ばれ、
上社のお山には、四百年先の御柱のための木が植えられているそうです。

「地球を守ろう」と、声高に叫ぶことなくとも、
この地の人々は、御柱祭を通して、木を守り続けているのです。

hodaka_032 上社の前宮、本宮を後にし、諏訪湖の湖岸の高台にある、小坂観音院を訪れました。

坂を上りきると、左の写真のような巨木が迎えてくれます。木の「気」に満ち満ちた、素晴らしい場所です。

境内には、空海和尚が植えたと言い伝えられ、樹齢千二百年以上と推定される、天然記念物の柏槇もあります。

そして、こじんまりとしたお堂には、
秘仏の木造十一面観音座像が。
この観音さまは、諏訪湖から引き上げられたと言い伝えられ、今も、お堂の中で、漁に使う「魚篭」の上に載せられているそうです。

__hodaka_036




初詣の準備をされている男性の方が教えてくださったのですが、この十一面観音さま、毎年、五月の八十八夜の日だけ、公開されるとか。
ぜひ、お目にかかりたいものです。

湖からやってきた、木造の観音さま。
その観音さまを囲む巨木たち。

ここもまた、水と木の神が出会う場所のようです。

ここから見る諏訪湖は美しかった!

hodaka_060

| | コメント (2) | トラックバック (0)