2007年5月27日 (日)

「宝地図」の望月さんと、般若心経

「若いころからずっと続けてきたことがひとつあります。

それは、私自身が学んで素晴らしいと思った

本やテープのなかから、相手の方が求めているのではないか、

喜んでもらえるのではないかと思うものを

プレゼントするということです」

(望月俊孝)

「幸せな宝地図であなたの夢がかなう」をご存知の方は多いと思いますが、
その著者、望月俊孝さんの「ようこそ、成功指定席へ」は読みましたか?

私は、最近、お友達のMさんに教えてもらい、早速購入しました。

「いかにして夢をかなえるか」という問いに、
《夢を叶える道具》=宝地図、を用いて答えてくれた前者に対し、
後者では、「どうやって夢をみつけるか」や、
「夢を叶えるための心のありよう」などが、豊富な具体例を用いて語られ、
「宝地図」をさらに深めた内容になっています。
宝地図ファンの方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

この本の中で、最も印象に残ったのが、冒頭の言葉と、それに続く文章です。

望月さんは、現在のように、イベントの主催をされる前から、
本やテープを紹介したり、配ったりしていたそうです。

そして、こう言うのです。

 「もちろん、なかにはそういったことを『おせっかい』

ととって迷惑がる人もいますし、

本をあげると、「あなたにはこれが欠けているんだ」という

ネガティブなメッセージとして受け取る人もいます。

『経費がかかるから送らないでください』と文句を言われることも、

ごくたまにあります。

 でもそれは、それぐらいたくさんのものを与えているという証拠です。

何かを与えたときには、それに比例してある程度のクレームはあるものです。

 逆に、『とてもよかったよ』という感想をいただいたら、

そのうしろには十倍ぐらいの喜んでいる人がいるとみていいのです。

なぜなら、『いい』と思っても、それを面と向かって言ってくれたり、

言葉に出して伝えてくれたりする人は、全体の一割ぐらいだからです」

私は、この文章を読んで、衝撃を受けました。
なぜなら、私自身には、「おせっかい」と言われてまで、人に何かを与えようという勇気がないからです。

喜んでくれた人が何人かいたとしても、一人からはっきりと迷惑がられたら、
もう、同じことをやるのは難しいのではないかと思います。

ですから、望月さんは、なんて勇気のある人なんだろうと思いました。

そして、気づきました。

「迷惑がられる可能性があるから、何もしない」

というのは、「相手に迷惑をかけてはいけない」と相手を思いやっているようで、
実際は、「迷惑がられることで、自分が傷つきたくない」という思いの表れなのだと。

そう、私は、傷つくことをひどく恐れています。
人から、批判されたり、拒絶されたりすることを、極力避けたいと、常に思っています。

でも、そういう思いが、色々な可能性をつぶしているのではないかと、
望月さんの文章を読んで、考えさせられました。

「何かを与えたときには、それに比例してある程度のクレームはあるものです」

という言葉は、エルバート・ハバードの名言にも繋がります。

  To avoid criticism,

do nothing, say nothing,

and be nothing.

(他人に批判されたくないなら、何もやらず何も言わなければよい。

しかし、それは生きていないのと同じではないか)

この名言は、私が英語の教材のひとつとして使用している、

「語り継ぎたい世界の名言100」

という本に、1番目に取り上げられていて、この2ヶ月というもの、
毎日暗唱していたのですが、望月さんの文章を読んでから、
この言葉が、より強く、私の心に迫ってくるようになりました。

しかし、望月さんの文章によって、想起させられたのは、この言葉だけではありません。

それは、タイトルにあげた、「般若心経」です。

私は、特別、仏教に詳しいわけではありませんが、
ご縁があって、比叡山の千日回峰行を修めた阿闍梨さんと、
般若心経や不動明王真言などを唱えさせていただく機会に恵まれて以来、
仏教に関する本を何冊か読んできました。

その本の中では、「般若心経」の正式名称、

「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」

が、このように説明されていました。

 仏説とは、仏様が説かれた教えであり、

 摩訶は、大きくて深遠なこと。

 般若は、真実の智慧という意味で、

 波羅蜜多は、迷いの世界から、悟りの世界に到ること。

 そして、心経は、核心となるお経を意味するそうです。

つまり、「般若心経」とは、

仏様が説かれた、悟りの世界に到るための、

深遠な、真実の智慧を教えてくれる、核心となるお経、といえるようです。

では、どうすれば、真実の智慧を得て、悟りの世界に達することができるのでしょうか?

波羅蜜多という言葉に注目してみると、

これは、六波羅蜜といわれる、

布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つのことで、

お釈迦様は、この六波羅蜜を修したため、悟りを開いて仏となったそうです。

さて、説明が長くなりましたが、今回、望月さんの文章を読んで思い浮かんだのが、

この中の忍辱という言葉でした。

この言葉は、本の中では、

「いつも心を平静にもって、他から加えられる屈辱や苦痛に耐え忍ぶという修行をさす」

と説明されています。

そう聞くと、釈迦が行った断食などの苦行や、
十字架にかけられたキリストの姿などを思い浮かべてしまいますが、
そのような、たいそうな苦難でなくとも、忍辱といえるのではないでしょうか。

たとえば、望月さんが、自分が感動した本をプレゼントしたことについて、
人から文句を言われても、心を乱されず、その行動を続けていることなどです。

そして、般若心経を読み進め、その中心ともいえる、「空」の思想にふれて感じたのは、
「耐え忍ぶ」とは、歯を食いしばって我慢するということではなく、
気にしないということなのではないか、ということです。

人から「おせっかい」といわれても、気にしなければいいのです。
反省すべき点があるなら、反省し、その後は、もう気にしない。

そういえば、アニメ「一休さん」の主題歌にも、こんな一節がありました。

 ♪ 気にしない 気にしない 気にしない~ 

さすが、名僧・一休さん。
アニメといえども、深いです(笑)。

(ちなみに、この一休さんこと一休宗純は、「般若心経」に対する造詣が深く、
その教えを、「仮名法語」で、民衆にわかりやすく説いたそうです)

また、先日の記事で話題にしたイチローには、こんな言葉もあります。

「自分のしたことに人が評価をくだす、それは自由ですけれども、

それによって、自分を惑わされたくないのです」

その人気と実力ゆえに、常に周囲からあらゆる評価をくだされながらも、
それに惑わされることなく、なすべきことをなし、結果を出し続けているイチローもまた、
忍辱を実践しているといえるのではないでしょうか。

イチローにしろ、望月さんにしろ、
人に多くを与えている人というのは、意識するしないにかかわらず、
悟りへ達する修行を、実践しているのかもしれません。

最後に、素敵な本を紹介してくださったMさん、ありがとうございました♪

*「般若心経」の説明に関しては、主に、「面白いほどよくわかる般若心経」(日本文芸社)を参考にさせていただきました。

 

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2007年5月20日 (日)

メジャーリーガーに学ぶ「適者存在」

「自分の能力。それはアジャストメントできる才能のこと。

この能力がそなわっていたからこそ、

アメリカという土地で『適者として存在する』ことができたのだと思う」

(長谷川滋利)

 前回、イチローについてお話したので、今日は、そのイチローと、
オリックスで、そしてメジャーリーグのシアトル・マリーナーズでチームメイトでもあった、
長谷川投手の言葉を、彼自身の著書、「適者存在 メジャーへの挑戦」から紹介したいと思います。

 長谷川選手は、私にとって大学の先輩にあたり、私が入学した年に、四回生として在籍中でした。

 実在する初恋の人が、甲子園で活躍した荒木大輔で、
(ハンカチ王子こと、早実の斎藤選手が目標にしてたということで、
最近、また名前を見かけるようになりましたが、彼が高校生の頃、
子供心に、「なんて格好いいお兄さんなんだろう!」思ったものです。
そして、「実在しない初恋の人」は、ある、アニメの登場人物です。さて、誰でしょう?・笑)
母校の野球部を、スタンドから応援するのが夢だった私にとって、
長谷川選手は、まさに青春時代のヒーロー。
スタジアムで、みんなで肩を組み、「ハッセガワ!ハッセガワ!」と応援したことは、
大切な思い出になっています。

 そんな長谷川選手も、プロ野球、そしてメジャーリーグでの活躍を経て、
昨年、現役を引退されました。

 でも、彼がメジャーリーグに挑戦する中で残した言葉の数々は、示唆に富み、
アスリートではなくとも、目標を達成したいと考えている人であれば、
誰にとっても参考になるのではないかと思います。

 長谷川選手の語る、成功の秘訣は、非常にシンプルです。

 彼は、「僕は野茂君や伊良部君のような10年にひとりの逸材というわけではない」
といいつつ、大学時代にお世話になった野球部の監督が、プロに送り出すときに贈ってくれた、

「選手がプロでやっていけるかどうかを判断する基準に、
プロに入って『アジャストメントできるかどうか』という部分を見る。
新しいレベルに飛び込んで、適応でくるかどうかをいつも見ている。
長谷川、お前は絶対できる」

という言葉が、自分の持つ適応力を自覚し、プロ、そしてメジャーと、
新しい環境に飛び込んだときも、「絶対できる」と自信を持てるきっかけとなったといいます。

 そして、その自信が、冒頭の言葉へとつながっていくのです。

 さらに、彼はこう続けます。

 「アジャストメントを噛み砕いて考えていくと、3つの段階に分けられる。

 まず、最初に必要なことは、自分の欠点が分かる』ということである。

 次の段階で必要なことは、自分の欠点を克服するための『対策』

つまり自分への処方箋を書くことができるか、ということになってくる。

自分の欠点に対する処方箋を素早く作る能力が、「適者」か否かを決定する重要な要素だと思う。

 最後に、アジャストメントを完成させるうえで必要なのは、対策を実行することである。

 自分で書いた処方箋を、自分の力で実行する。

それが、アジャストメントが完成する瞬間である」

 本の中では、長谷川選手がメジャーリーグに挑戦した際に感じたという、
「右打者への攻め口の不足」を克服するために、どのような処方箋を書き、
いかにそれを実行していったかが、具体的に書かれています。

 野球のことは、詳しくはわかりませんが、
長谷川選手の、自分自身を冷静に分析し、目標を達成していく姿勢は、非常に参考になりました。

 野球のようなスポーツであれば、欠点は、主に技術的なことで、
対策を講じるのも、もっともなことに思えます。

 でも、多くの人にとっての欠点は、主に性格的なものに起因し、
「心がけさえ変えれば、なんとかなる」と思って、対策をたてないのが普通ではないでしょうか?

 そういう私も、まさにその一人でした。

 現在、私は、仕事の関係で、秋までに、英会話を大幅に向上させる必要にせまられています。
 そんな私の欠点は、ズバリ、継続力がないこと。

 自慢じゃありませんが、学生時代、勉強といえば、いつも試験の一週間前だけ。
「夏休みの生活記録」は、最初の数日だけ記入して、あとは8月の終わりに、まとめて書くのが例年のパターン。

 とにかく、何事も、短期間の集中力と、瞬発力だけで乗り切ってきてしまい、
ものごとを継続して行うという習慣が、完全に抜け落ちているのです。

 「今回こそ続けよう」

そう思って、挫折したことは数知れずあります。

 そんな私が、英会話力をつけるために、たてた対策は・・・

・目標を一日分に分割し、達成度を記入していく。

・前日に、翌日のスケジュールをたてる。

・友達に、「英語を勉強している」と宣言する。

などです。限られた時間の中で、スケジュールをこなすのは、簡単ではないので、
その日のスケジュールが終了していないうちはネットサーフィンをしない、
観たいテレビ番組があるときは、ビデオに撮って休日に観る、
といったことも決めています。

(そんなわけで、このサイトを訪問してくださる方のHPや日記も、
拝見したいのは山々なのですが、なかなか時間がとれません。
お邪魔した際には、「今日はもうノルマを達成したのか!」と思ってやってください)

 こんな風にして3月から勉強を続け、2ヶ月以上が過ぎました。
今日、ここにこのような記事を書いたのも、中だるみしないための、対策のひとつといえます。

 それに、長谷川選手は、メジャーリーグで、一年も経たないうちに通訳なしでやっていけるまでになった方なので、そういった面でも、大変参考になります。
(英語力向上法については、「メジャーリーグで覚えた 僕の英語勉強法」という本に詳しく書かれています)

やる気を出させてくれるような本や文章を、繰り返し読む。

というのも、対策のひとつといえそうです。

 今度、私に会ったら、「英語、続いてる?」と、聞いてみてください(笑)。

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2007年5月16日 (水)

イチローのことば

「やれることはすべてやったし、

手を抜いたことは一度もありません。

常にやれることをやろうとした自分がいたこと、

それに対して準備ができた自分がいたことを、

誇りに思っています。(ICHIRO)」

十年ほど前、友達が通っていた英会話教室の「ハロウィン・パーティー」に誘われて、
参加したことがあります。

そこで、外国人講師の女性が、なぜか「タロット占い」をしてくれました。

何のカードが出たのかは覚えていませんが、彼女が私に告げた言葉は、
いまでもはっきり覚えています。

「あなたは、数年後に、ハンサムでお金持ちな人と結婚するでしょう」

英語のヒアリングが得意ではない私にも、handsome and rich manという単語は、
しっかりと聞き取ることができたのでした。

「handsome and rich man といえば・・・イチローにちがいない!!!」

当時、イチローは、まだ日本にいて、リーディングヒッターとして大活躍中。

球界随一の年俸、そして、その鍛え抜かれた身体と、涼しげなまなざし。
イチローしかいない!と、私は確信しました(笑)。

元々、ホームランバッターより、守備や走塁のうまい選手が好きなので、
(昔は、大洋ホエールズのファンでした。屋敷とか、高木豊とか、
足の速い選手がスーパーカートリオなんて呼ばれていて。え、ホエールズ、知りません!?)
イチローは、私の理想の野球選手像そのものともいえます。

しかし、その数年後、イチローは福島弓子さんと結婚し、
私のhandsome and rich man ではなかったことが判明・・・・。

それでも、私の、ひそかなイチローウォッチは続いていて、
最近では、「夢をつかむ イチロー262のメッセージ」という本を読みました。

冒頭の言葉は、その本に載っていた、2002年に200本安打を達成したときのコメントです。

「やれることはすべてやった」

という言葉の裏で、どれだけの汗が流され、どれほどのエネルギーが注がれてきたのかを考えるとき、
日々、精進を続ける彼の精神力に、あらためて驚嘆せざるを得ません。

自分のやるべきことにおいて、
「常にやれることをやろうとした自分がいた」
と、イチローのように言い切れるようになりたい、と思います。

イチローに関する本は、そんなにたくさん読んだわけではありませんが、
他には、映画「フィールド・オブ・ドリームス」の原作となった、
「シューレス・ジョー」を書いた作家、W.P.キンセラの
「マイ・フィールド・オブ・ドリームス イチローとアメリカの物語」が、印象に残っています。

キンセラは言います。

「ファンがイチローを観るのが好きなのは、

彼がエネルギーの全てを使って、

試合に臨んでいるのが分かるからだ。

同時に、イチローが、アメリカの野球ファンと同じくらいに、

『野球が大好きだ』

と、いうことが分かるからだ」

この本は、アメリカで、イチローが、野球の技術だけではなく、
その言動や人間性を含めて、特別な存在として愛されている、ということを教えてくれます。

そんなイチローの今日の成績は、

5打数5安打!!そして、連続盗塁記録、44に更新!!

「50歳のシーズンを終えた時にね、こういいたいんですよ。

『まだまだ発展途上ですから・・・』って」

と言う、イチロー師匠ですから、まだまだ、私たちを楽しませてくれるはず。

私も、いくつになっても、何かに挑戦し続けたいと思います。

ところで、私の、handsome and rich man は、どこで何をしてるんでしょうかね?

a few years ago って、十数年後って意味でしたっけ??

長いこと待ちすぎて、最近では、ウエンツ瑛士主演の映画「ゲゲゲの鬼太郎」から、
ろくろ首役のオファーがきたくらいです。

というわけで、みなさん、心当たりのhandsome and rich manに、よろしくお伝え下さい(笑)。

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